エンジニアが買ってよかったもの3選
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台本
オープニング
【ジングル】 はい,どうもこんにちは.「雨宿りとWEBの小噺」始まりました.Keethこと桑原です.
この番組では,Webテクノロジーの歴史や裏側にある,ちょっとした小噺をご紹介しております.
今回のお題は「エンジニアが買ってよかったもの3選」です.
本題
今回はですね,ちょっといつもと毛色の違う回になります.持ち込み企画の回です.
「推し活2次元LIFEラジオ」,通称「推し虹」という番組をやられている,水城真琴さんという方がいらっしゃいます.2次元オタクを名乗られていて,アニメとか漫画とかゲームとか声優さんとか,その辺りの話をされている番組ですね.しかもこの方,スマホ1台だけで収録から配信まで完結させているソロポッドキャスターで,2024年の9月に始めて,もう300本近く配信されています.この本数はちょっと尋常じゃないです.
その水城さんが主催されている「ポキャトーク」という企画がありまして.共通のお題を1つ決めて,参加したいポッドキャスターがそれぞれ自分の番組でそのお題について喋る,という形式です.コラボ収録みたいに集まって一緒に録るんじゃなくて,みんなが自分のいつもの番組で同じテーマを扱う.だから聴く側は番組をまたいで聴き比べられます.同じお題でも番組の色によって全然違う答えが出てくる.これ,企画として面白いなと思います.
で,その第7回のお題が「買ってよかったもの」です.家電でも日用品でもガジェットでも便利グッズでも,食品関連でも美容アイテムでも,ジャンルは自由ですと.開催期間は今月の31日まで,期間中はいつでも飛び入り参加していいですよ,という,かなりゆるい設計になっています.このゆるさ,僕はすごくいいなと感じます.参加のハードルが低いって,それだけでもう正義です.
ということで,僕も飛び入りで参加させていただきます.
......と,軽い気持ちで手を挙げたんですけど,これが考え始めたら想像の10倍しんどかったです(笑).「買ってよかったもの」.改めて聞かれると何も出てこない.いや,正確に言うと逆で,出てきすぎるんですよ.人生で買ってよかったものなんてめちゃくちゃあるわけです.ただ,その中から「これがベストです」と1つ差し出せるかというと,途端に自信がなくなる.
なので先に,他の番組さんがどう料理してるのかを何本か聴いてみました.そしたらもう見事にバラバラで.年代ごとに区切って,20代のベストバイ,30代のベストバイ,みたいに並べている方もいれば,モノじゃなくてゲームのタイトルを挙げている方もいる.あと,これは僕にとってかなりの朗報だったんですけど,「ベストバイ」と言いながら1つに絞らず,3つくらい挙げている方も普通にいらっしゃいました.
はい,じゃあ僕も3つでいきます(笑).正直に言います.1つには絞れませんでした.
ただ,何でもありで3つ選ぶと,たぶん話が散らかります.なので縛りを1つ入れることにしました.この番組はテクノロジーの番組なので,「Webエンジニアとして買ってよかったもの」という軸で選びます.人生において買ってよかったものはもちろん山ほどありますし,そっちの話もしたい気持ちはあるんですけど,そこはグッと我慢して,仕事の道具側に寄せます.
......と言いつつ,最初にちょっとだけ寄り道させてください.
というのも,僕みたいな人間に「ベストバイは?」と聞くと,最終的にほぼ確実に本の話を始めるんですよ.これ,本好きあるあるだと思います.で,その中から1冊選べと言われたら相当悩むんですけど,あえて挙げるなら2冊です.
1冊目が『模倣と創造』.サブタイトルが「13歳からのクリエイティブの教科書」で,戦略デザイナーの佐宗邦威さんという方の本です.クリエイティブを,まねる,えがく,つくる,の3ステップに分解してくれる.いきなりゼロから生み出せという話じゃなくて,まずは「まね」から始めていいんだ,というところから入ってくれます.今から何かにチャレンジしたい人全員に読んでほしい1冊です.
もう1冊が『センスは知識からはじまる』.くまモンのデザインで有名な水野学さんの本ですね.僕,「センス」という言葉にずっと振り回されてきたんですよ.磨くものだとはよく言われるけど,磨くって具体的にどうやるんですかと.その答えを,センスは才能じゃなくて知識の蓄積の上に立つものだ,という形で言葉にしてくれた本でした.自分にはセンスがないな,と思い込んでいた前提から抜け出せた1冊です.
......はい,思いっきり脱線しましたけど,この2冊は今回の答えではありません(笑).今回はモノの話です.
さて,選定の軸を1つだけ言っておきます.エンジニアの買い物って,突き詰めると「作業環境への投資」です.僕らは1日のうち相当な時間を,同じ机の前で,同じ椅子に座って,同じ画面を見て過ごします.その環境を1万円分だけ良くすると,その1万円は毎日効き続ける.逆に環境の悪さも毎日じわじわ効いてきます.だから多少高くても,そこに使う金額は時間で割ると意外と安い,という考え方をしています.この軸で選んだのが,これから話す3つです.
じゃあいきます.1つ目.
1つ目はですね,机の上に置く昇降式のスタンディングデスクです.
スタンディングデスクと言うと,たぶん多くの方は,机そのものがモーターでウィーンと上下する,脚ごと昇降するタイプを思い浮かべると思います.そうじゃなくて,今使っている机の上にドンと乗せて,その天板の上でさらに一段上がり下がりする,卓上式のやつです.いわゆる後付けタイプですね.これが僕のイチオシです.
なんでそっちにしたかというと,順番の問題です.本音を言えば,最初から脚ごと昇降するデスクを買っておけばよかったんですよ(笑).でも僕,先にL字型の机を買ってしまっていまして.L字机には昔から憧れがあったんです.で,ついにそれを手に入れて,本を置いたり,よく使う文房具を置いたり,好きなキャラクターのフィギュアを並べたりして,完全に自分の城ができあがっていた.これを手放す選択肢は,僕の中にはありませんでした.
ただ,しばらく使っていて,どうしようもなく思ったことがあります.立って仕事がしたい.
座りっぱなしだと,まず腰が痛いです.椅子は一応いいやつを使っていまして,ハーマンミラーのアーロンチェアです.オフィスチェアの世界だと定番中の定番ですね.でも,どんなにいい椅子に座っても,人間はついつい姿勢を崩すんですよ.僕はたぶん背骨が少し歪んでいるのか,どうしても左右どちらかに偏った座り方になってしまう.いい椅子は,正しく座らないとその性能を出せません.そこに気づいてしまうと,もう椅子の問題じゃないなと.じゃあ立とう,となりました.
で,実際に立って仕事をしてみると,これが思っていたのと違う方向に効いてきました.
まず,立ち姿勢が勝手に良くなります.立ち方が悪いとすぐ疲れるからです.腰を反ったまま立っていると10分で嫌になる.だから体が自然と,疲れない立ち方を探しにいくんですよ.僕の場合は骨盤を少し後ろに傾けて,腰が前に出っ張らない立ち方に落ち着きました.こうやって立ち姿勢が整うと,その延長で普段の姿勢も良くなっていきます.
そして慣れてくると,むしろ立っているほうが楽になります.最初は信じられませんでしたけど,本当にそうなります.逆に一度座ってしまうと,もう立ちたくなくなるんですよ.どんどん堕落していく感覚があります(笑).メンタル的にも,立っているほうが気が引き締まって作業が進みます.
あともう1つ,これは僕の癖なんですけど,考え事をするときに部屋の中をうろうろしたいタイプなんです.座っていると,考えるために一度立ち上がる動作が挟まる.立っていれば,そのまま2歩3歩歩き出せる.この摩擦がゼロになるのが僕にはすごく合っていました.
だから,今まさに腰の調子が良くない方とか,そろそろ椅子を買い替えようかなと言っている方には,一度こう考えてみてほしいです.座り方を改善するんじゃなくて,そもそも立つ.ずっと立っていれば脚の筋肉は多少なりとも使われますし,足の裏も刺激されます.座りっぱなしよりは絶対にいいと感じています.もちろん,疲れたら座ればいい.立つか座るかを選べる状態を作るのが本題であって,一日中立ち続けろという話ではありません.
で,卓上タイプを選ぶときに,僕が地味に大事だと思っているポイントがあります.耐荷重です.
僕が買ったやつはガス圧式,つまりガスの圧力で持ち上げるタイプで,これが確か30キロまで乗せられたはずなんです.なんでそこを気にしたかというと,今わりと大きいモニターを使っているからです.21対9のウルトラワイドで,しかも曲面ディスプレイ.横に長い,あの映画のスクリーンみたいなやつですね.重さは正確には忘れましたけど10キロちょっとあります.普通の後付けデスクだと,これを乗せた時点で上げ下げがしんどくなったりする.そこを余裕で受け止めてくれるので,遠慮せずにでかいモニターを乗せたまま立って仕事ができます.
......ただ,1つだけ弱点があります.高さが,そこまで上がらないんです.
一般的な身長の方なら,たぶん全く問題ないと思います.ただ,僕は平均身長よりちょっとだけ高いんですよ.そうすると何が起きるかというと,ノートPCに最初から付いているカメラに,僕の顔が映らない.首から下だけが映るという,なかなかシュールな絵になります(笑).なのでオンライン会議のときは,座るか,あえて自分がちょっとしゃがんで顔を出しながら喋る,みたいなことをやっています.
本当は解決策があって,別途カメラを買ってモニターの上に付ければ済む話です.でも今のところ,まあいらないかな,というので買っていません.
はい,長くなりましたけど,1つ目は卓上の昇降式スタンディングデスクでした.
じゃあ2つ目です.2つ目はマイクです.
これはですね,人によっては「いや,それ全然関係ないんだけど」と思われるかもしれません.僕はポッドキャスターですし,これは自白しますけど声フェチでもあるので,前提が偏っている自覚はあります.ちなみに自分の声はそんなに好きじゃないです.いや,好きなときもあるし嫌いなときもあるので,正直どっちもです(笑).
ただ,声フェチかどうかを抜きにしても,マイクへの投資はエンジニアにこそ効くと感じています.なぜかというと,リモートワークが当たり前になって,1日に何本もオンライン会議が入るからです.僕らが仕事で発している言葉の相当な割合が,マイクを通って相手に届いている.そう考えると,マイクって完全に仕事道具です.
僕,マイクには変遷がありまして.1個前に使っていたのが,コンデンサーマイクのブルー・イエティです.コンデンサーマイクというのは,ざっくり言うと感度がすごく高くて繊細な音まで拾えるタイプですね.イエティはその中でも有名なやつで,YouTubeでひろゆきさんが使っているのを見たことがある人もいると思います.あの見た目のマイクです.
これ,本当にクオリティが高いです.2万円ちょっとで,あの音質は正直おかしい.なので,これからマイクを1本だけ買いたいんですけどおすすめありますか,と聞かれたら,僕はもう反射的に「イエティ買っとけ」と言ってしまいます.しかもこのマイク,指向性を切り替えられます.指向性というのは,マイクがどっちの方向の音を拾うかという設定ですね.自分の正面だけを拾う単一指向性,前と後ろを拾う双指向性,全方向を拾う無指向性と選べるので,1本でひとり喋りにも対談にも対応できます.
ただ,やっぱり弱点もあって.感度が高いということは,拾わなくていいものまで拾うということなんですよ.エアコンの音とか,外の車の音とか,あと,いわゆるホワイトノイズですね.サーッという細かい雑音です.リップノイズ,口の中で鳴るペチャッという音も入ります.性能がいいからこそ全部入る.これはもう構造上どうしようもない.
なので当時はソフトウェア側で消していました.使っていたのが,Wavesというメーカーの「Clarity Vx」というプラグインです.収録ソフトの上でこいつを立ち上げて,どのくらい消すかというパーセンテージを決めるだけ.設定項目がほぼそれだけで,それでノイズがごっそり消えます.公式のデモを見ると,後ろでかなり派手な生活音が鳴っている状態から,声だけを綺麗に取り出してみせるんですよ.初見でびっくりしました.USBマイクを使っていてノイズに困っている方は,まずソフト側で殴るというのも十分アリです.......いや,これを3つ目にしてもいいくらいなんですけど,そこまで言い出すと止まらなくなるので割愛します(笑).
で,本題です.僕が一番買ってよかったのは,ダイナミックマイクです.
ダイナミックマイクというのは,さっきのコンデンサーマイクと対になるタイプで,感度を抑えて,マイクのすぐ近くの音だけをしっかり拾うタイプです.要するに,周りの音を最初から拾わない設計になっている.ノイズ対策をソフトで頑張るんじゃなくて,物理でやるという発想ですね.
どのマイクにするかは,めちゃくちゃ悩みました.RØDEのマイクもすごく良くて,最後まで候補に残っていました.でも最終的には王道中の王道を選びました.SHUREのSM7Bです.
なんでこれにしたかというと,僕は自分の声を,低音が強めでよく響くタイプだと自覚しているからです.だったら,その低い方をちゃんと気持ちよく鳴らしてくれるマイクがいい.SM7Bはまさにそういうマイクだと言われています.世界的ポッドキャスターのジョー・ローガンが使っていることでも有名ですね.ポッドキャストの絵面としては,もはや記号みたいな存在です.
ちなみにこのマイク,ちょっといい小噺がありまして.SM7の系譜って,もともとは1970年代からある放送用のマイクなんですよ.ラジオのDJさんとかナレーターさんが使う,喋りのためのマイクです.ところがこれ,マイケル・ジャクソンの『スリラー』のレコーディングで使われているんです.エンジニアのブルース・スウェディンさんという方が,このSM7を持ち込んだ.『P.Y.T.』という曲ではボーカルマイクはSM7だけだったそうですし,『Billie Jean』もおそらくSM7だったと,本人のセッションノートに残っていると言われています.当時としてはかなり大胆な選択だったらしくて,だって放送用のマイクですから.それが史上最も売れたアルバムの1枚のボーカルを録っている.僕が今それと同じ系譜のマイクで喋っていると思うと,ちょっとにやけます(笑).
で,実際に使ってみてどうだったかというと,音質は段違いです.これは断言できます.
一番実感したのは,オンライン会議です.「マイク変えました?」「声,良くなりましたね」と,何人かに言われました.お世辞込みだとしても,気づかれるレベルで変わったということです.そして僕にとって一番大きかったのは,聞き返されなくなったことです.言い間違いをしていない限り,ほとんど聞き返されません.これ,地味に見えて相当でかいです.聞き返されるたびに会話のテンポは落ちますし,相手の集中力も削られる.リモートで働く人間として,なるべくクリアな音を相手に届けるというのは,もう気遣いの一種だと思っています.
......ただし,正直に言っておくべきことが1つあります.ダイナミックマイクを買うと,マイク単体では終わりません.ほぼ必然的にオーディオインターフェースも必要になります.マイクとパソコンの間に挟む機械で,マイクの信号をパソコンが扱える形に変換してくれるやつですね.特にSM7Bは出力が小さいことで有名なので,しっかり音を持ち上げてくれる機材が要ります.マイク代だけ見て予算を組むと足が出ます(笑).
じゃあどれがいいのか,という話になるんですけど,僕,実は1台しか使ったことがないんですよ.比較したことがないので語れることが何もありません.ここは正直に割愛します.
その代わり,機材をちゃんと知りたい方には行き先をご案内します.僕が尊敬しているポッドキャスターで,DJリッキーさんという方がいらっしゃいます.この方の「ポッドキャスト機材庫」という番組が,マイクもオーディオインターフェースも収録の仕方もひたすら扱っていて,配信本数がとんでもないことになっています.リスナーコミュニティのDiscordもあるので,そこで過去回を検索すればたいていの疑問は片が付きます.僕自身,何度も勉強させてもらいました.
はい,脱線しましたけど,2つ目はダイナミックマイク,SHUREのSM7Bでした.これはもう本当に好きなので,壊れない限り一生使うと思います.一応セカンドマイクとしてRØDEのPodMicを検討はしているんですけど,そこはお財布事情がホゲホゲという感じです(笑).
さて,3つ目です.
3つ目はですね,正直に白状すると,エンジニアはあんまり関係ありません(笑).健康グッズです.
......いや,でも聞いてください.ここに着地したのには理由があります.
エンジニアの仕事って,頭脳労働に見えて実際はかなり体力勝負です.集中力を保つのも,長い会議に耐えるのも,締切前に踏ん張るのも,結局は体力なんですよ.そして僕がここ数年で確信していることがあって,一緒に働きたいと思える人って,瞬間最大風速がすごい人じゃないんです.毎日コンスタントに,必ず60から70パーセントのパフォーマンスを出し続けてくれる人です.
こういう人って,とにかくブレません.もちろん体調が悪い日もゼロではないと思います.でも,成果として常に一定ラインを担保してくれる.そうすると安心して仕事を頼めますし,一緒に何かを進めたいと思えます.逆に,調子のいい日は120出るけど悪い日は20しか出ない人だと,周りが常にバッファを持たないといけない.そして,その安定を支えているのはスキルよりも体力だと感じることが,本当に多いです.
......で,こう偉そうに語っている僕自身が,今わりと体力落ちまくっていてやばいです(笑).ジムにちゃんと行かなきゃな,と言い続けている側の人間です.説得力がなくて申し訳ない.
あともう1つ,一周回って思っていることがあります.メンタルって,体力とか筋力とけっこう比例します.若い頃は「精神論でしょ」と思っていました.今は逆で,メンタルが落ちているときは,だいたい体が落ちています.なので筋力は多少なりとも維持しておいたほうがいい.
そのための一番いい買い物が,これです.腹筋ローラー,いわゆるアブローラーです.
コロコロするやつですね.車輪の両側にグリップが付いていて,それを持って床を前に転がして,戻ってくる.以上.道具としてはそれだけです.どのブランドでも大丈夫で,そんなに大差はないはずです.強いて言うなら車輪が2つのタイプと1つのタイプがあって,1つのほうが左右にブレるぶん負荷が高い.僕は2輪を使っていますし,最初は2輪で全然いいと思います.
先に注意点を言っておきます.立ちコロは絶対にやらないでください.立ったまま,膝を床につけずにコロコロやるやつですね.鍛えていない人がいきなりやると腰を一発で持っていかれます.というか,そもそもできません.膝を床につけた膝コロから始めてください.
で,これの何がいいかというと,効率です.場所を取らないし,収納も困らないし,値段も高くない.やることは死ぬほど単純です.なのに負荷だけは異常に高い.
腹筋って,体幹に直結する筋肉です.体幹というのは体の中心を支える部分ですね.ここが弱ると姿勢が崩れますし,姿勢が崩れると腰にきます.さっきスタンディングデスクで姿勢の話をしましたけど,あれと完全に地続きです.道具で姿勢を良くするのと,筋肉で姿勢を支えるのは両輪です.
どのくらい効くかというと,運動不足の方は,1回10回を2セット,これだけやってみてください.たぶん,下手したら10回2セットできないです.僕は初めてやったとき,これだけで1週間くらいずっと筋肉痛でした.しかも面白いのが,息は全く上がらないんですよ.一瞬で終わります.それでこの効き方です.効率が良すぎる.
あともう1つ,これは精神的なメリットなんですけど,「運動しました感」がめちゃくちゃ高いです(笑).やった,俺はもうやったんだ,という気持ちになれる.そして実際に筋肉痛が来るので,その1週間は堂々と休んでいい.筋肉を回復させる期間ですから.それが落ち着いて,体が慣れてきたら,またやる.このサイクルでいいと思います.運動が続かない人ほど,このリズムは相性がいいはずです.
ちなみに,足腰のほうは道具を買う必要がありません.自重で十分です.普通のスクワットでもいいですし,回数をこなすヒンズースクワットでも,片脚に負荷を寄せるブルガリアンスクワットでもいい.あと,力士の四股.やり方を間違えると膝を痛めるので気をつけつつですけど,四股は本当にきついです.自重だけでそこまで追い込めるのかと,普通に驚きます.
上半身は腕立て伏せをちゃんとやろうとするとそれなりに気合いが要ります.でも腹筋に関してだけは,上体起こしがきついという人でも,アブローラーなら転がすだけです.困ったらアブローラー.これでいいと思います.
はい,ということで3つ目は腹筋ローラーでした.
......で,実は最後まで候補に残っていたものがあと2つあります.せっかくなので供養させてください.
1つはスマートリング,指輪型のウェアラブル端末です.今これで睡眠を計測していて,健康を数値で見られるのは良いです.ただ,睡眠計測くらいならスマホのアプリでもできますし,今はスマートウォッチの方も多いので,そっちでいいという話になってしまう.今回は次点です.
もう1つは,完全に仕事と関係ないんですけど,アルミパンです.パスタ用の,あの薄いアルミのフライパンですね.これを買ってから,パスタは完全にこれで作るようになりました.味にムラは出ますし,塩味が全然足りないじゃん,みたいな日もありますけど,その全部込みで楽しいです.料理男子を目指したい方,まずはアルミパンでペペロンチーノを作ってみてください.誰かに振る舞うと普通にかっこいいです.
ただ1つだけ言っておきたい.イタリアンパセリを買ってください.いわゆるイタパセですね.パスタ系のYouTuberはみんな同じことを仰いますけど,僕もそう思います.無しでも作れます.でも足りない.あの香りと,あの緑が入るかどうかで皿の完成度が変わります.絶対に買ってください.
......はい,何度も脱線して申し訳ないです(笑).
まとめます.今回の僕の買ってよかったもの,3つです.1つ目が,卓上の昇降式スタンディングデスク.座り方を改善するんじゃなくて,立つという選択肢を手に入れる買い物でした.2つ目が,ダイナミックマイクのSHURE SM7B.リモートで働く人間にとって,声はもう仕事道具です.3つ目が,腹筋ローラー,アブローラー.体力への一番安い投資でした.
こうやって3つ並べてみて,自分でもちょっと面白いなと思ったのが,どれもパソコンそのものじゃないということです.新しいマシンとか,でかいモニターとか,高級キーボードとか,そういう「エンジニアらしい買い物」を1つも挙げていない.挙がってきたのは,姿勢と,声と,体幹でした.全部,自分の体の話です.
これ,技術広報という仕事をしている立場からも腑に落ちます.採用の現場でも,社外に出ていく場面でも,最終的に人に届いているのって,スキルそのものより,その人が安定して出せる状態のほうなんですよ.いい環境で,いい姿勢で,聞き取りやすい声で,毎日ちゃんと働ける.それが積み重なると勝手に信頼になります.ベストバイって,実はそういう地味なところに効くものなんだろうなと,今回喋りながら改めて感じました.
ということで,第7回ポキャトーク「買ってよかったもの」,僕の答えは以上です.水城さん,面白い企画をありがとうございます.今月末までなら誰でも飛び入り参加OKとのことなので,これを聴いているポッドキャスターの方はぜひ乗っかってみてください.
そして,皆さんの買ってよかったものもぜひ教えてください.エンジニア視点でも,全然関係ない生活のものでも構いません.僕は他人のベストバイを聞くのが普通に好きなので,むしろ聞かせてほしいです.
📎 https://podcasts.apple.com/jp/podcast/id1770280379 📎 https://x.com/oshi2Radio 📎 https://www.shure.com/ja-JP/products/microphones/sm7b 📎 https://www.shure.com/en-US/insights/the-shure-sm7b-aka-the-sm57-on-steroids-the-history-and-the-facts 📎 https://www.soundonsound.com/people/bruce-swedien-recording-michael-jackson 📎 https://www.shure.com/ja-JP/products/microphones/sm7db 📎 https://www.waves.com/plugins/clarity-vx 📎 https://rode.com/ja/microphones/broadcast/podmic 📎 https://podcasts.apple.com/us/podcast/id1520572372 📎 https://rickeypodcast.substack.com/p/f8b 📎 https://books.rakuten.co.jp/rb/17081343/ 📎 https://www.hermanmiller.com/ja_jp/products/seating/office-chairs/aeron-chairs/
エンディング
【エンディングBGM】 さて,そろそろ今回もクロージングです. 今回は「エンジニアが買ってよかったもの3選」について話しました.
次回も,Webテクノロジーの小噺をお届けします.
この番組が気に入った方は,ぜひチャンネル登録をお願いします. また,あなたからの感想やリクエストもお待ちしております! 𝕏で #WEB小噺 をつけて投稿していただくか,概要欄のお便りフォームからお送りください.
それでは,また次回の雨宿りでお会いしましょう!「雨宿りとWEBの小噺」お相手は Keeth でした.さようなら! 【ジングル】
📣 配信メタ
(podcast-meta skill で生成する)
📚 参考情報
- 企画:第7回ポキャトーク「買ってよかったもの」/主催 水城真琴さん(番組「推し活2次元LIFEラジオ」通称「推し虹」)
- 番組は2024年9月開始,スマホ1台で完結するソロポッドキャスト.配信本数は290本以上
- ⚠️ 「ポキャトーク」の表記,および開催期間(今月31日まで)は一次情報が取れていない.収録前に本人告知で確認すること
- Shure SM7B:SM7系譜は1970年代からの放送用ダイナミックマイク.低出力のためオーディオインターフェース/プリアンプ側のゲインが必要
- マイケル・ジャクソン『Thriller』のボーカル録音でエンジニアのブルース・スウェディンがSM7を使用.『P.Y.T.』はSM7単独,『Billie Jean』も同マイクとセッションノートに記録があると報じられている
- SM7dB はプリアンプ内蔵の後継モデル
- Blue Yeti:USBコンデンサーマイク.単一指向性/双指向性/無指向性/ステレオの4パターンを切り替え可能
- Waves Clarity Vx:リアルタイムのAIノイズリダクションプラグイン
- 書籍『模倣と創造 13歳からのクリエイティブの教科書』佐宗邦威(PHP研究所)
- 書籍『センスは知識からはじまる』水野学(朝日新聞出版)
- ポッドキャスト機材庫(DJリッキー):機材・収録ノウハウ専門番組.リスナーコミュニティのDiscordあり
🎙️ 収録メモ
- トーン
- 全体:いつもの蘊蓄回よりカジュアルに.持ち込み企画なので「お邪魔します」の温度で入る
- 冒頭の企画紹介:水城さんと番組へのリスペクトをちゃんと乗せる.早口にならない
- 本の脱線(模倣と創造/センスは知識からはじまる):熱が入りすぎると本題が遠のくので,語り切ったら「今回の答えではありません」で潔く切る
- デスク:体感ベースで淡々と.「顔が映らない」のくだりは笑いどころ
- マイク:一番熱を入れてよい.『Thriller』の小噺はこの回唯一の「へー」ポイントなので溜めて話す
- アブローラー:勢いよく.「運動しました感」は言い切って笑わせる
- まとめ:トーンを一段落として,Engineering HR 視点の締めは静かに
- 強調ポイント
- 3つとも「パソコンそのものではない」=姿勢・声・体幹という着地
- 立ちコロは絶対にやらせない(膝コロから)
- SM7B はオーディオインターフェースが別途必要という但し書きを飛ばさない
- 締切(今月31日)と飛び入り参加OKは,聴いた人が動けるようにはっきり言う
- 尺
- 合計:約 31〜32 分(本題 9,929 字.目標上限の 9,800 字をわずかに超過している)
- オープニング:30 秒〜1 分
- 本編:29〜30 分
- クロージング:1 分
- ⚠️ 収録中のアドリブで伸びそうなら,最後の「候補に残っていたもの」(スマートリング/アルミパン)を丸ごと落とすと約 2 分縮む.ここが最初の削り代
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WEB小噺 #ポキャトーク #買ってよかったもの #ベストバイ #ポッドキャスト機材